少しでも長く虫の飼育を楽しむために

虫の寿命を左右するのは水と室温

種類による違いも大きいのですが、虫の飼育を短期間楽しむならともかく、長期にわたって飼育を楽しみたいのなら、飼育する虫の生体の把握と住環境の把握を行い、飼育用ケースの中でできる限り虫の住環境に近い環境を整えると共に、虫にとって最適な温度を保つことが大切です。

過酷な環境にも適応する虫の環境適応能力の高さをご存知の方は不思議に思われるかも知れませんが、虫の環境適応能力の高さは個としてのものではなく種としてのものであることは、次世代へのサイクルが早いゴキブリに殺虫剤が効きにくくなる話からも類推できることで、次代の虫に環境適応するための遺伝子を継承するといった形の環境適応能力の向上であることから、虫の個としての環境適応能力が高いとは言い難く、虫を長期飼育するには、飼育用ケースの中に生命維持に欠かせない水と虫の本来の生息環境に近い環境を整えることがベターでしょう。

蟻や蜂の飼育はハイリスク

コロニーをつくる蟻や蜂の飼育はリスキーであるため、初めて虫を飼う方の長期飼育に適しているとは言えないのですが、その理由は極めてシンプルで、蟻と蜂が群体であることと飼育ケースから逃げ出した場合の後処理が非常に面倒であるからに他なりません。

一戸建て住宅なら、自宅を脱走した蟻が闊歩し、蜂が飛び交う程度で済みますが、マンションやアパートのような集合住宅で蟻や蜂が脱走してしまうと、近隣住民が迷惑を被るリスクが格段に高まることに加え、蟻の小ささゆえの脱走の可能性と蜂の飛行能力ゆえの機動力に数の多さが合わさってしまえば、目も当てられない状況を招くリスクは頭をよぎるのではないでしょうか。

蟻や蜂の単独飼育ならこのようなリスクも最小に抑制できるでしょうが、コロニーでの生活が生息環境であることから、単独飼育は短期飼育に留めるべきであることも踏まえ、蟻や蜂の長期飼育は飼育ノウハウがある方にお勧めします。


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